ノイズレスな家づくりでまず考えたいのは、「見せないこと」と「見せるものを決めること」の両方です。全部を隠すだけでは味気なくなり、全部を飾ると散らかって見えます。プロが見るのは、その中間にある余白です。
ポイント1:玄関から生活感を持ち込まない
玄関は、家の印象が最初に決まる場所です。靴、傘、上着、宅配物、鍵など、生活感が集まりやすいからこそ、見える場所としまう場所を最初に分けておく必要があります。
動画では、玄関まわりがかなりすっきり見えます。これは、物を置かない精神論ではなく、置かなくて済む設計にしているからです。

ポイント2:壁面を余白として残す
部屋を広く見せるには、床面積だけでなく壁面の余白が効きます。壁に凹凸や小物が多いと、実際の広さよりも細かく見えてしまいます。逆に、視線がすっと抜ける壁があると、空間全体に落ち着きが生まれます。
ノイズレスな設計では、収納扉、スイッチ、建具、照明の見え方まで含めて考えます。細部の線をそろえることで、空間の静けさが保たれます。
ポイント3:主役を庭や素材に絞る
情報量を減らした空間では、何を主役にするかがより重要になります。この事例では、庭、木の天井、光の入り方が主役です。余白があるからこそ、植栽や素材の表情が際立ちます。

POINT
- 収納量よりも、視線に入る情報量を設計する。
- 壁面、建具、照明、スイッチの線をそろえる。
- 余白をつくったうえで、庭や素材など見せたいものを決める。
28坪の平屋でも広く美しく感じられる理由は、面積を大きく見せる小手先の工夫ではなく、余白の設計にあります。暮らし始めてからも整って見える家にしたいなら、収納計画と同じくらい「見え方の計画」を大切にしたいところです。