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Works 07 — Builder's Notes
白い箱の家 — 「何もない」が、いちばんの贅沢
家電も、冷蔵庫も、コンセントさえも見えない。言葉を失うほど美しい「余白」に支配された家は、どうやってできたのか。
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この家のテーマは「何もない」です。シンプルという言葉でまとめると少し違って、正確には、生活に必要なものが全部、見えない場所に設計されている家です。冷蔵庫も電子レンジも炊飯器も、扉の向こう。リビングからは、暮らしの道具がひとつも見えません。

「使いにくくないですか?」
半年住んで、答えが出ました。
住み手正直、間取り図を見たときは「家電が全部向こうに隠れて、使いにくくないかな」と不安でした。でも打ち合わせで「そこは見た目重視でお願いします」と言い切りました。半年暮らして、全く問題ないです。距離が近いので、むしろ母が来たときも「この近さなら困らんね」と。見た目を取って、正解でした。
設計側としては、この「言い切ってくれる施主」が、この家を完成させたと思っています。中途半端に両取りを狙うと、余白は生まれません。
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ランドリーには、あえてカウンターを作りませんでした。畳むのは収納ボックスの上。将来、収納を増やすのも減らすのも自由が効きます。「作り付けないこと」も、設計のうちです。物干しは線の細いワイヤータイプを選びました。太いバーが一本あるだけで、余白は壊れるからです。

性能はUA値0.43、気密は実測C値0.2。この家のオーナーさんは、家づくりの前にうちの性能勉強会に参加してくれていて、「性能は当たり前。その上にデザイン」という前提から一緒に始められました。だからここまで思い切れた、というのもあると思います。
笠岡・白い箱の家 — 98.5㎡・3LDK
※本文はYouTubeでの紹介動画の文字起こしをもとに再構成しています。この住まいは販売中です
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