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朱の家 — その人だけの色から始める
40代ご夫婦の住まい。朱色の箱、障子の低い窓、路地裏のような土間。色から始まった家づくりを、設計した本人が語ります。
この家は、色から始まりました。オーナーさん一人ひとりに、その人だけの世界観があります。好きな色のニュアンスまで汲み取って、その人だけの一色を調合して提案する。外の色も、家の真ん中に据えた朱色の箱も、この夫婦のためだけの色です。「あまり見たことない色」と言われますが、それでいいんです。


掃き出し窓には障子を入れています。障子の良さは、光がふわっと入ってくる、あの優しさです。それに合わせて、サッシはいつもより少し低くしました。天井まで届く大きな窓は「抜けすぎる」ことがあって、この雰囲気には、低く落とした窓のほうが合う。カーテンじゃないのも、そういうことです。
土間は、路地裏のつもりで
つくっています。

玄関からの土間は「路地裏」をイメージしました。壁は、木くずを混ぜた塗料をあえてザラッと塗って、家の中と違う素材感に。照明も、横に広がるものではなく、まっすぐ真下に落ちるスポットだけ。点々と光を追っていくような、あの路地の夜の感じです。


キッチンの背面はブルーグリーンのタイルで、実はその上に窓が隠れています。裏が駐車場で視線が合う場所なので、壁で隠しながら、光だけをふわっと落とす。昼は自然の間接照明になり、夜は電気を消したときに、また違う明るさが出ます。障子の光とこの隠し窓の光、両側から居間に入れているのが、この家のいちばんのこだわりです。

個室のクロスには、派手に見える色も使っています。でも全体は和のトーンでまとめているので、喧嘩しません。色は「使ってみたら意外と大丈夫」の連続です。それを自分の目で確かめてきたからこそ、お客さんに提案できるんだと思っています。
※本文はYouTubeでの紹介動画の文字起こしをもとに再構成しています。この住まいは販売中です
