TENON RENOVATION / 直すか、建てるか
直すか、建てるか。
リノベの会社は「直しましょう」と言い、
新築の会社は「建てましょう」と言います。
うちは両方やっているので、正直に分岐を話せます。
壊してから考える会社に、頼まないでください。
見てから、直す。見ないまま買うと、あとで困ります。
直さないほうがいい、と言う日もあります。
正直な分岐点。
CASE 01
直したほうがいい家
基礎と骨組みが健全/思い入れや記憶が残っている/建て替えでは同じ場所・広さが再現できない(法規)。この三つのどれかがあれば、リノベが勝ちやすい。
CASE 02
建てたほうがいい家
構造の傷みが深く補強費が新築に迫る/地盤や高さ関係からやり直したい/間取りの自由度を最優先したい。無理に直すより、履歴に敬意を払って建て替える。
CASE 03
住み替えたほうがいい場合
土地の条件(日当たり・災害リスク・利便)が暮らしに合っていないなら、家をいくら直しても解けません。中古を探すところから、探し直すのも正解です。
買う前に、ここを見ています。
何件も直してきた設計者が、現地で必ず確認する7つです。
ここを見ずに買うと、「できない」「難しい」「思ったより費用がかかる」が起きます。
柱と土台の状態
傾き、シロアリ、腐り。床下と小屋裏に入って、実際に触って確かめます。
抜いていい柱、抜けない柱
間取りを大きく変えられるかは、ここで決まります。図面だけでは判断できません。
使える部品がどれだけあるか
建具・造作・石・タイル。残せるものが多いほど、同じ予算でできることが増えます。
断熱の改修が要るか
壁の中に何が入っているか。寒さ暑さの原因は、窓か壁か床かで手当てが変わります。
耐震の改修が要るか
建てられた年代と壁の配置から、補強の要否と量を出します。
第三者機関を使った分析
自社の目だけで決めません。構造計算のソフトと外部機関で、数字として裏を取ります。
配管と電気の工事が要るか
見えない部分ほど、あとから費用が膨らむところです。先に見ておきます。
だから、買う前に見せてください。
物件を決める前の同行から、無料で受けています。買ってからでは、選べる手が減ります。
判定は、読んでから。
この分岐は、床下と小屋裏を見ないと判定できません。
だから最初の答えはいつも同じ — 「まず、読ませてください」。
現況調査では、構造の健全度・断熱の現状・雨水の痕跡を確認し、「直す場合」「建てる場合」の両にらみの概算を出します。判定が「建てる」なら、設計事務所として新築の続きも引き受けられます。