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社員にAIを使わせると、実力が落ちませんか

こたえ落ちるのは実力ではなく、実力と見え方の距離です。いちばん減るのは、自分で受け止める回数。だから会社でルールを決めます。

/文: 笹崎智暉

対処だけにしていると、実力のほうが育ちません

いま起きているのは、実力と見た目の乖離です。 文章は完璧に整っている。でも会ったときの印象と、明らかに違う。 本当のスキルの実体と、AIを使った見え方が、まったく合っていない状態になります。

そして受け取る側は、その文章をその人のパーソナリティとして紐づけます。 だから会ったときに差が出ると、「こいつ、考えてないじゃん」と一瞬で分かる。

いちばん減るのは、受け止める回数

怖いのは文章の質ではありません。心が傷つかないことです。

めんどうな返信、言いにくい連絡、クレームに近いもの。 以前は一度自分の中に入れて、痛い思いをしてから返していました。 いまは自分の心には受け止めずに、返信も対処もできてしまう。 楽になった代わりに、受け止める経験が入ってこなくなります。

相手から見ると、もっとはっきりしています。 AIで返ってきたと分かった瞬間、シャッターが閉まる。 自分では調べも考えもせず、AIで返すだけの人が間に挟まっている状態です。 そのクッションを挟むだけで、ノイズになります。

同じ人でも、使い方で開きが変わる 使いはじめ 数年後 見え方(AIが整えた文章) 実力(自分の頭と心を通した量) → 育たない 乖離 使い方で、開きが変わる 見え方 AIが整えた文章 ↑ どんどん上がる 実力 自分の頭と心を通した量 → 育たない この差が、会ったときに出ます
見え方だけが先に上がるので、会ったときに差が出ます。

だから、会社のルールにします

使うな、という話ではありません。線引きは1本です。 答えを出す・対処する業務はAIでいい。 成長・知識・教養として自分に入れるべきものは、自分の頭と心を通す。 これを個人の判断に任せず、会社のルールとして設計するということです。

ここから先は元記事に書いていない、うちが実際に置いている線です。 お客さまへの返信は中身を自分で決めて整えるのだけAIに。 言いにくい連絡とお詫びは人が書く。社内の資料と議事録はAIでよい。 金額と寸法は必ず人が確かめる。

もとになった経験 考え方としては、AIは増幅器でしかないと思っています。 掛ける前の「自分」がゼロなら、いくら掛けてもゼロのままです。 基礎を知っているからこそ応用が効くし、目の前の課題に「こう解決しよう」という案が出てくる。 うちも、基礎知識ベースの考えと、心の部分はAIに任せていません。

気にしなくていい場合

ここは心配しなくて大丈夫です 社内向けの資料や議事録。受け取るのが身内なら、整っているほうが早いです。
下調べや叩き台。そこから自分で考えるなら、増幅器として正しく効いています。
AIと壁打ちして、自分が理解したうえで能力が上がっている状態を作れている場合。それは全然いいAIの活用だと思います。

こういう聞かれ方もします

下はどれも、上と同じ答えになる質問です。

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